ホーム 2010年 2010年9月号「タネの多様性を守れ」(日英セット)
2010年9月号「タネの多様性を守れ」(日英セット)

10月に名古屋で開かれる生物多様性条約の会議に向け、日本でも生物多様性への関心が高まっている。消えゆく里山から絶滅危惧の動物まで、さまざまな話題が耳に入ってくる。中でも私たちの食卓に直結するのが、植物のタネの問題だ。

人間は多々ある植物の一部を栽培し、それを食べて生きてきた。収穫した作物からはタネが採られ、それが引き継がれて代々農業の営みが行われてきた。しかし現在、そんな営みや多様な在来種の作物が危機に直面している。交配種や遺伝子組み換えのタネに化学肥料と農薬をセットで売り込み、工業的な農業手法で作物のタネ(つまり私たちの食料)を支配しようともくろむ世界のアグリビジネス企業。彼らは、人口増加著しい世界を食べさせていく唯一の方法が工業的農業だ、と主張する。しかし彼らが「開発」した作物は企業の所有物となり、その結果作物の独占と単一作物栽培が進み、化石燃料への依存は増え、作物の耐病性や気候変動への適応性は弱まっていく。

今月のNIは、ラテンアメリカ、アフリカ、アジアの小規模農民たちが、そんな未来を回避するためにすでに取り組んでいる活動を報告する。彼らは健康的で持続可能な形で食料を生産しシードバンク(種子銀行)を立ち上げ、環境変化にも強い在来のタネを後世に伝えようとしている。彼らに必要なのは新しいタネではなく、貧困と搾取からの解放なのだ。

◆英語版(A4判フルカラー・40ページ)と日本版(A4判モノクロ・16ページ)のセット

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・ 型番
NI435-NIJ123
・ 販売価格

1,000円(税込)

・ 購入数